2012年2月16日木曜日

コンドル設計のバラ園と洋館 (”旧古河邸庭園” 「東京物語」367ページ)

Розовый сад и дом в европейском стиле по проекту Джошуа Кондера: ("Парк бывшей усадьбы семьи Фурукава" Токио моногатари стр.367)





旧古河邸もコンドルの設計。

しかしここでは建物よりも、古河市兵衛さんに興味が移ってしまいました。

父の破産で親戚をたらいまわしにされ、やっと糸屋の養子となり、自分の能力を発揮し始めた矢先に会社が倒産。

残った資産で枯渇が近いとみなされていた足尾銅山を買ったときには、誰もがこの人はこれでおしまいと思ったでしょうね。

その銅山で新しい鉱脈が発見されたのが出世の始まり。財閥まで築いてしまったとは。


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編集長投稿ジョサイア・コンドル建築シリーズ。第3弾!(・∀・)

古河市兵衛氏のモットーは、「運・鈍・根」であったとか。
バラの花園に囲まれた、王子様の屋敷のような瀟洒な外見をもつ洋館。
こんな波乱万丈な、男の根性一代記が秘められていたとは!

※ご購入、お問い合わせはロシア語通訳協会へ。メールかFAXで※

足尾銅山といえば鉱毒事件。
いろいろな見地からの評価はあるだろう。
しかし市兵衛氏は、真っ先に責任を認め私財をなげうって、全力で対策に身を投じたのは確かなようだ。

この古河市兵衛氏と、三菱の創始者岩崎弥太郎氏は、経営者として対照的な側面を持つという。
ともあれ、双方とも並みならぬ先見の明や胆力を持つパイオニア。
そして双方とも、ジョサイア・コンドル設計なのですね。

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