2012年6月14日木曜日

引退相撲と断髪式 元大関魁皇!② (”神聖なる格闘技-相撲” 「東京物語」263ページ)

Церемония дампацу-сики (пострижения самурайского пучка магэ-оитё) 2:
("Сокральное боевое искусство - сумо" Токио моногатари стр.263)


最後のまわし姿!

前回のつづき。5月27日、両国国技館で行われた「魁皇引退・浅香山襲名披露大相撲」。
C・Fさんによる現場からのレポートです。(*゚∀゚*) 

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その後、十両土俵入り・取組(14番)、髪結い実演(魁皇と同部屋の幕内魁聖がモデルでした)と続き、ついに断髪式が始まりました。



髪結い実演

ハサミを入れたのは一門の力士・親方や各界の著名人、スポーツ選手、恩師、学校の同級生、関係の深かった元力士、元同期生、魁皇のお父さんやお兄さん、奥様のお父さんなど約350人で、2時間弱にわたってハサミ入れが続きました(どこにハサミを入れるかは介添役の行司が指示してくれます)。

元力士では同部屋だった戦闘竜や90年代に活躍した旭道山、魁皇とは長くライバル関係にあった元大関の武双山(現・藤島親方)、同期生ではプロレスに転向した曙や若手理事の貴乃花など、かつてのスターも現れ、場内も大いに盛り上がりました。




貴乃花











そして一門代表で横綱白鵬、力士会代表で大関琴奨菊がハサミを入れます。


横綱 白鵬


大関 琴奨菊












仕上げは留め挟み、師匠が髷を根元からばっさり切り取りました。




「かいお~う!」と叫べる最後のチャンスとあって、場内には「魁皇コール」が飛びかっていました。

断髪後



断髪式の興奮も冷めやらぬまま、白鵬をモデルにした横綱綱締め実演、櫓太鼓打ち分け、幕内・横綱土断俵入り・取組(19番)と続きます。
最後は魁皇の同期生では唯一現役の嵐望さん(現在は序二段)が弓取り式を務めました。

これからは浅香山親方として活躍を期待したいですね


綱締め実演


                                       土俵入り(豊真将関の手には赤ちゃんが!)



弓取り式


この断髪式について、もう1件ロシアの相撲ファンサイトから

"ПРОЩАНИЕ С ЛЕГЕНДОЙ "
Вчера в «Кокугикане» в присутствии более десятка тысяч зрителей прошла церемония прощания с озеки Кайо, завершившим путь борца в июле прошлого года. Около 300 гостей приняли участие в дампацу-сики - отрезании самурайского пучка волос. ......http://www.mossumo.ru/newse/news.php?id_news=1118&utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed

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現場レポートと写真は、編集部員でもあるC・Fさん。ありがとうございます(o゚▽゚)o

C・Fさんの相撲記事、もちろん「東京物語(ロシア語版)」でもたっぷり読めます。
とにかく「濃い!」内容を、同じく編集部員のE・Pさんの洗練されたロシア語訳でお楽しみください。

※ご購入、お問い合わせはロシア語通訳協会へ※
メールかFAXで
http://www.h6.dion.ne.jp/~apr/
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2012年6月13日水曜日

引退相撲と断髪式 元大関魁皇!① (”神聖なる格闘技-相撲” 「東京物語」263ページ)

Церемония дампацу-сики (пострижения самурайского пучка магэ-оитё) 1:
("Сокральное боевое искусство - сумо" Токио моногатари стр.263)




15ページにわたる渾身の原稿、筆者自ら国技館に通い撮りためた写真の数々…。
「東京物語(ロシア語)」の相撲に関する章は、まさに心・技・体そろった充実の取り口!と評判です。
本ブログ2月の「土俵祭り」の記事も、国内はもちろんロシア、フランス、そしてマレーシアやブラジルからもアクセスがありました。

世界からの声援に応えて!?筆者のC・Fさんが最新記事を投稿してくれました。
5月27日、両国国技館で行われた「魁皇引退・浅香山襲名披露大相撲」。
現場の、一瞬一瞬を大切に刻みこんだ写真もお楽しみくださいヽ(´▽`)

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力士の象徴と言えば髷ですが、引退すれば髷ともお別れしなくてはなりません。
その節目となる大切な儀式が断髪式です。かつての武士も髷を落とす時には大泣きしたそうで、ハサミが入る時には力士の頭に長年の様々な思い出がめぐることでしょう。

20年余りにわたって土俵を務め、数々の大記録を残し、昨年7月の名古屋場所で引退した元大関魁皇の引退相撲(正式には「魁皇引退・浅香山襲名披露大相撲」)が5月27日に両国国技館で行われました。

引退相撲は相撲協会ではなく、後援会など引退した力士側の主催で行われます。
断髪式はホテルや部屋で内輪で行われることもありますが、原則的に関取30場所以上を務めた力士は国技館で引退相撲を行うことができ、その場合は地方巡業でも見られる相撲甚句や初っ切り(禁じ手などを使ったコミカルな相撲)、十両・幕内の取組などのプログラムと共に断髪式が行われ、だいたいお昼前から夕方まで続きます。

この日はまずふれ太鼓で幕が開け、次に相撲甚句を力士6人が歌い上げました。その後、特別ゲストとして甚句の名手である元力士の大納川憲治氏が登場し、「甚句作りの名人」だった元呼び出しで4月に亡くなった永男(のりお)さんの遺作となった「怪力大関・魁皇」という甚句を披露しました。




そして初っ切りに続いて魁皇最後の廻し姿!「子供達との稽古」が行われました。(②に続きます…)








ロシアの相撲ファンサイトにも記事がo(・∀・)o
”Кайо и Хокуторики официально завершили путь рикиси”
Сегодня в присутствии почти 10 000 зрителей с дохё официально попрощался ояката Асакаяма (в прошлом озэки Кайо). Более 300 почетных гостей прикоснулись ножницами к волосам пятикратного обладателя Кубка Императора перед тем, как оитё срезал ояката Томодзуна...
http://www.japan-sumo.ru/?q=node/937


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2012年5月4日金曜日

春を彩る看板女優!根津神社つつじ祭② (”谷中、根津、千駄木” 「東京物語」359ページ)

Ведущая актриса весны! Сад с азалиями синтоистского храма Нэдзу 2:
("Янака, Нэдзу, Сэндаги" Токио моногатари стр.359)




 キレンゲツツジ と カバレンゲツツジ





ピンク色のクルメツツジ と その亜種(ヒノデノクモ)







ハナグルマ と 琉球ツツジ




 


つつじ祭の真っ最中の4月28日、根津神社で撮影。
編集長の撮り下ろしです。(下のブログの写真も) 
「ひとつひとつのつつじが、それぞれに魅力的です」、とのコメント。
ありがとうございます (*゚∀゚)ノ


なお、ロシア語では

ツツジ: Азалия, Рододендрон

レンゲツツジ : Рододендрон японский

クルメツツジ: Рододендрон тупой

ハナグルマ: Рододендрон крупночашелистный

琉球ツツジ:  Рододендрон заостренный

いちおう、学名を頼りに調べてみました。
でも、いったいロシアにつつじ・・咲いているのでしょうか?

はい、咲いています!!
特に極東はやはり生態系に共通項があるのか、日本でもおなじみの種が生育しているようです。

ロシア科学アカデミー極東支部、植物園のサイト
つつじのコーナーの充実に感激。
http://www.botsad.ru/v_expo13.htm

2007年からは、こちらウラジオストクでも「つつじ祭」が催されているそうです。
昨年は日本の小学生も招待されたとか(*`゚∀゚´)!

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春を彩る看板女優!根津神社つつじ祭① (”谷中、根津、千駄木地区” 「東京物語」359ページ)

Ведущая актриса весны! Сад с азалиями синтоистского храма Нэдзу:
 ("Янака, Нэдзу, Сэндаги" Токио моногатари стр.359)







Сад с азалиями обычно закрыт для посетителей, однако в период цветения азалий (начало апреля – май) он открывается для проведения фестиваля.
В саду цветет более 10 видов азалий, которые как будто соперничают друг с другом в красоте цветов.






皆さまがこのブログを訪れるきっかけは様々。
私どもロシア語通訳協会のHP、Facebook、ロシアの日本情報サイト"Info-JAPAN.ru"、等のリンクもよく利用して頂いています。

GoogleやYahooからの検索で、ここに偶然たどり着く方も多いようです。
検索キーワードで多いのは、例えば「ロシア語 東京」、「ニコライ堂」、「東京駅 0キロポスト」、「相撲 土俵祭り」、「谷中 商店街」、「皇居 桜」。

そして、その中でもダントツで最多検索数を誇るワードは?
ずばり・・・「根津 つつじ祭り」!
2月のブログ開設時からずっとなんです。(*゚∀゚*) ッ
さすが、300年以上親しまれているだけありますね。

根津神社のつつじ祭り、今年は4月5日~5月6日。
50種3000株のつつじの競演が楽しめます。
植木市、甘酒茶屋、露天なども並ぶ。
明日5日には12時から境内にて権現太鼓、13時に舞殿で奉納演芸も。

あと2日、まだ間に合います。
明るく大らかなつつじの花たち。
春の喜びをともに称えるひととき、お勧めです!

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2012年4月23日月曜日

東海道四谷怪談 お岩さんの神社と井戸! (”歌舞伎演目編” 「東京物語」40ページ)

Храм Оива-сан, жившей в Эдо. «Истории о привидениях в квартале Ёцуя на тракте Токайдо» («Токайдо Ёцуя Кайдан»)
("Знакомство с пьесами Кабуки" Токио моногатари стр.40)


お岩稲荷田宮神社(新宿区四谷)



これがお岩さんの井戸!


Храм Оива-сан, жившей в Эдо.

Существует множество вариантов этой истории. Согласно одной из них, муж Оива-сан, изменявший ей, отравил ее, и несчастная женщина погибла в ужасных муках.

История стала популярна и не раз экранизировалась. С актерами, исполнявшими историю Оива-сан на сцене, неоднократно случались всевозможные несчастья, поэтому, чтобы задобрить дух женщины, они перед каждым представлением стали посещать этот храм. Это традиция сохраняется и по сей день.

Этим колодцем якобы пользовалась сама Оива-сан.Считается, что вода в нем святая.                                                                                                                                                 (Елена Б)

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ブログには初登場のエレーナさん
「東京物語」ではたくさんの名翻訳はもちろん、茶道について、「江戸っ子」と江戸の暮らしについて、そして「ようこそ寄席へ末廣亭」と、執筆者としても大活躍の傑物。
そして最初の投稿のテーマが「お岩さん」とは!p(*^-^*)q さすがです。

このお岩さんが出てくる”歌舞伎演目編”の翻訳も、エレーナさんが担当。
「東海道四谷怪談」ほか、たくさんの演目や名場面を例示しながら、歌舞伎ならではの「回り舞台と仕掛け」「隈取と六方」、はたまた「ジンワリ伝わる歌舞伎のエロティシズム」まで。
読んでいると、目利きの友人とあれこれ言いながら観劇しているようで、楽しくなります。

お岩さんはどんな女性だったのか?
たくさんの説があり、様々な解釈で演じられてきた彼女。
この「お岩稲荷」のパンフレットによれば、 実は良妻賢母の鑑で夫とも終生仲睦まじく暮らしたらしい。
そして、このお岩稲荷田宮神社の宮司、田宮さんは何とお岩さんの子孫なのだそうだヽ(*`゚∀゚´)!!

ちなみに、お岩さんは皿を数えません!
それは「番町皿屋敷」のお菊さんですね。(実は…編集部の何名かは少し混同してました)

何はともあれ、お岩さんの神社と井戸、健気にたくましく夫と家業を支えた彼女に相応しく、商売繁盛、事業の成功、家内安全・・に功徳があり江戸時代から人気のスポットだそうです。

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2012年4月17日火曜日

2012年東京”桜”物語  (”東京物語” Facebookページより)

 Токио "сакура" моногатари 2012
(Мини-выставка из страниц на Фейсбуке "Токио моногатари")


   ずっと待っていた桜、色々な思いで眺め、見とれた桜。
 東京の今年の桜も、そろそろ見納めのようです。
 
 2011年12月に誕生した「東京物語(ロシア語版)」にとっては、初めての桜シーズン。
 読者の皆様の心にずっと花が温かく咲き続けますように。o(*'▽'*)/☆゚’
 願いをこめて、「東京物語編集長プレゼンツ・東京さくら写真館2012」、お届けします!
 
 冒頭の1枚は、谷中天王寺のしだれ桜です。
 
 さらに・・・


谷中墓地の桜
 

六義園のしだれ桜                               


                   


そして・・・クイズです。
これは、どこの桜でしょう+.(・∀・)゚+.゚ ?


今日掲載した写真は、Facebookの「東京物語(ロシア語通訳協会)」ページで見られます。
撮りたて写真や最新情報がアップされていることも多いので、要チェックです!






2012年4月7日土曜日

皇居~千鳥ヶ淵 桜見ごろ! (”皇居前広場”、”東御苑” 「東京物語」162~171ページ)

В Токио цветение сакуры в полном разгаре!
("Площадка перед Императорским дворцом-сердце Японии" "Хигасигёэн" Токио моногатари стр.162-171)






Императорский дворец и дворцовая площадь окружены рвом с водой и прекрасными садами.
Ров Чидори-га-фучи" – классическое место для созерцания цветущей сакуры

ついに咲きました!
千鳥ヶ淵にかけつけた編集長、撮りたてショットをお届けします(・∀・)



そして、ロシアの新聞「コメルサント」にも!
日露のさくら競演をお楽しみください。
http://www.kommersant.ru/doc-y/1911122
В Японии цветет сакура. Сотни японцев посещают парки, чтобы полюбоваться цветом этого вида вишни и отпраздновать приход весны.


お花見スポットは、数えきれないけれど
でも、やはり皇居は特別な趣があります。

「東京物語(ロシア語版)」では皇居についても、東京と江戸の達人によるエッセーを掲載。
何百年も、咲くごとに人々の目を楽しませてきた桜。
歴史の流れに思いを馳せながらのお花見も、いいものですね。

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2012年4月3日火曜日

新しい季節の始まり~メイドお花屋さん(*´v`*)ノ (”メイドカフェに行ってみよう” 「東京物語」192ページ)

С наступлением весны!  Открыт цветочный магазин-кафе, сделанный собственными руками "мэйдо":
("Пойдемте в мэйдо-кафе! или Попытка не пытка"  Токио моногатари стр.192)



Мэйдо-кафе "Schatz-kiste" в районе Акихабара


Сайт кафе "Schatz-kiste"  http://schatz-kiste.net/



«Шац-Кистэ» («Schatz-kiste») открылось в 2006 году.
Его название по-немецки значит «Ларец сокровищ».

Концепция этого заведения – «домашняя библиотека, созданная руками мэйдо».

Это место, куда усталый путник (посетитель кафе) может зайти на огонек, за чашкой чая почитать или побеседовать, место, где люди могут разделить свои интересы и знания с другими.

メイドカフェ・・・全く全く未知の領域でした。
とにかく行ってみようと編集部3名で潜入ルポを決行したのが昨年夏。
そこに待ち受けていたものは、今まで知らなかった世界 (o゚▽゚)o
何事も、ドアを開けてみなければ分からないものですね!

秋葉原だけでも、実にさまざまな個性のお店があります。
女性でも、一人でも気軽に入れるところも結構多いですよ。

その中でも、「東京物語」執筆担当の一押しは
「秋葉原カルチャーカフェ シャッツキステ」!
ほっと安らぎながら、つねに『ドキドキするもの、ワクワクするもの』がある。
他のどこにもない空間。

そして、また嬉しい驚きのニュース。
シャッツキステの総メイド長エリスさんのプロデュースで、姉妹店として、新たに「メイドのいるお花屋カフェ」が開店しました!!

メイドお花屋カフェ「forget-me-not」

秋葉原情報サイト「ラジ館PRESS」より


4月5日から4月10日までの6日間は、桜を全面的に取り入れてのお花見イベント実施予定。
ずっと待っていた春を、こんな形で迎えるのも素敵ですね☆

 

2012年3月25日日曜日

花だより 梅満開!!








東京では例年より3~4週間遅れてウメが満開になりました。

梅一輪いちりんほどのあたたかさ

これは芭蕉の高弟、服部嵐雪の句です。今は満開からピークを少し越えたあたり。いちりんどろこではなく、しちりんを通り過ぎて、春真っ盛り。高知県では桜の開花宣言が出ました。

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編集長から、春の訪れのお便りです!
ほんとに待ちに待った季節ですね。

なお、3月になってからあまり更新できなくてすみません。
これから約2週間、クライマックス(とどめ?)の仕事があって、それが終わったら、戻ってまいります

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2012年3月19日月曜日

あんこう鍋の後は、㊙お楽しみ! (”A´級グルメシリーズ1 千代田区神田界隈~甘味処・竹邑” 「東京物語」72ページ)

Кафе "Такэмура" и японские традиционные сласти:
 ("Для любителей японских деликатесов1- Округ Тиёда:район Канда" Токио моногатари стр.72



「いせ源」であんこう鍋のおじやを楽しんだ後のデザートは、お向かいの甘味処「竹邑」で。
「もうお腹いっぱい」と言いながら、粟ぜんざい、みつ豆、くずもち、揚げ饅頭…どれにしましょうか。桜湯のしょっぱい味が、さっぱりとしていて美味しく感じられます。





左)粟ぜんざい 右)桜湯 ♡


Когда садишься, сначала приносят «сакура ю». «Сакура ю» – это подсоленная горячая вода с цветком сакуры, этот напиток часто пьют в Японии по особым случаям.

С конца октября по начало июня знающие люди могут полакомиться «ава дзэндзай». Лепешка «моти», приготовленная из чумизы «ава» (вид зерновых) обильно покрывается «косианом» (бобы «адзуки» варят, пока они не станут мягкими, протирают, добавляют сахар, и все это замешивается до получения сладкой бобовой массы – «косиан»).


店の佇まいも、店の方の仕草も落ち着きがあって、ゆっくり静かな時が流れる不思議な空間。
木枠の引き戸や窓が、懐かしい昔の家を思い出させてくれます。
アルミサッシになる前はこんなだったなあ…と。






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お待たせしました!!(・∀・)Y.Iさんの人気シリーズ「A´級グルメ」。 ブログ第2弾は春を待つ思いをこめて・・・♪
「別腹ね」などと言いながら、友達ととりとめないおしゃべりをする時間っていいものですね。

「竹邑」は作家池波正太郎もよく通ったそうです。
またこの建物は2005年には特撮ドラマ「仮面ライダー響鬼」で、ライダーたちの集まる拠点として使用されたとのこと。
ライダーも甘党なのでしょうか。
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2012年3月13日火曜日

ウラジオストクから嬉しいお便り!

Клуб любителей японской культуры при Японском центре во Владивостоке




ウラジオストク日本センターには日本文化同好会や日本語教室などもあり、様々なイベントが催されています。
そこで働くオリガさんという女性に「東京物語(ロシア語)」をお贈りしたところ、丁寧なお礼の手紙とともに、本の紹介と感想をホームページに掲載してくださいました。


ウラジオストクの日本ファンを引っ張っていく、若きリーダーの一人であるオリガさん。
歴史に造詣ある彼女ならではの、深く読み込んだ感想をご自分の言葉で語ってくださっています。


こちらの会のホームページも大変面白く、情報が満載。
5月に開催される俳句のコンクールの募集記事。お題は「海」。
他にも興味深いイベントが目白押しです。
またインタビュー記事も、ゲストの人柄がよく引き出されていて、とても読みごたえがあります。





静かに未来を照らす (”日本の夜が変わった~女性パイオニアが仕掛けた日本のライトアップ” 「東京物語」2ページ)

Будущее, озаренное светом:
("Вечера в Токио изменились.– Пионер художественной подсветки в Японии –)

「二つのタワー、光の競演 復興への感謝や平和願う」
朝日新聞デジタル版

「東京スカイツリー(墨田区)と東京タワー(港区)に10日夜、特別な光がともった。
 東京スカイツリーの点灯は、観光庁のキャンペーンの一環。世界から寄せられた復興支援への感謝と、東京大空襲の日を踏まえた平和への願いを込めた。午後6時、高さ125メートル以上のLED(発光ダイオード)444台が点灯されると、白い光に包まれた。
 東京タワーは午後6時半、大展望台の南東面部分に「KI●ZU●NA NIPPON」(●はハート)の光の文字を浮かび上がらせた。 」

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記事には写真と動画あり。じっくりとご覧ください。
またロシアのアニメ・マンガ愛好家のサイトでも、東京スカイツリーの特別な照明について記事で取り上げられています。
 http://anime.com.ru/modules.php?name=News&file=article&sid=4023

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この写真は「東京物語(ロシア語版)」巻頭記事から。2010年から2011年へ。
撮影はカムチャッカ出身シカゴ在住のローマ・バーシチキンさん。

「東京物語」の制作期間は、2010年10月~2011年11月。
ちょうど半ばの3月に起きたあまりにも重大なことの数々を、何かの形で書きとどめておくべきだろうか、でもどのように?書けるものなのだろうか?
何度か話し合いを重ね、今の形、特に章は設けず、物語の内容として必要なことは記述をすることに決めた。
それでも常にこの現実は頭のどこかで離れず、各人が様々なことに思いを馳せながら作り上げていった一冊。

被災地から200㎞以上も離れた東京からではあるが、心から応援したい思い、遠い地で日本を祈る人への感謝。言葉ではどうしても表しつくせないものを、「光」は伝えてくれる力があると思う。
特に東京タワーはじめ日本の「光」を作った照明デザイナー石井幹子氏の作品は、静かにそっと照らしてくれる、大昔の「灯り」の温かさがある。

被害に遭われた方々、まだまだ大変な状況にある方々のために、これからも微力ながら東京で出来ることを模索していきたいです。



2012年3月4日日曜日

あんこう鍋は神田「いせ源」! (”A´級グルメシリーズ1 千代田区神田界隈” 「東京物語」 70ページ)

Ресторан "Исэгэн" и набэ из морского черта:
("Для любителей японских деликатесов1- Округ Тиёда:район Канда"  Токио моногатари стр.70)






あんこうと言えば冬の味覚。 あんこう鍋と言えば、神田須田町の「いせ源」。

暖簾を掲げて約180年という老舗です。冬の季節は3月半ばまで無休、土日祝祭日は11時から通し営業しています。

店の前には大きなストーブが。追込み座敷なので、メンバーが揃うまで、ストーブに当たりながら待ち合わせでしょうか。夕食には少し早めの5時を過ぎると、あっという間に広い座敷が満席に。
年配の客ばかりかと思うと、さにあらず。若いカップルや男性グループ、子供連れのファミリーも目につきます。美味しいものには目のない食いしん坊揃いのようです。

まず、おからを薄味で煮た付きだしと、濃厚なあん肝のみを使用したきも刺し。滑らかな舌触りです!江戸風の少し濃いめの汁の鍋を火にかけ、仲居さんが「はい、食べごろですよ」と言うのを待って、まずあん肝を火が通り過ぎないうちにいただきましょう。

続いて、コラーゲンたっぷりのヘロヘロの皮やひれを堪能。鍋の中身を全部いただいたら、仲居さんが醤油出汁と白出汁を足してご飯を投入。「このまま混ぜないでくださいよ」と念を押され、じっと手出しをせずに待っていると、頃合いを見計らって溶き卵とネギを入れてくれて、火を止めて、「10秒待って。はい、どうぞ!」。美味しいです!

毎週日曜日11時から、あんこうの吊るし切り見学会もあるそうですよ(先着10名要予約)。
「いせ源」のおかみに『東京物語』をお見せしたところ、「ロシア語で紹介されたのは初めて!」と、とても喜んでくださいました。

Ресторан «Исэгэн» был основан в поздний Эдо в 1830 году. В то время здесь подавали рыбу «вьюн» («додзё»), и уже в эпоху Тайсё (1912–1926) ресторан стал специализироваться по блюдам из морского черта («анко»).

Здание, в котором сейчас находится ресторан, – традиционный японский дом, построенный в 1930 году, его характерные особенности – резьба с ромбовидным узором на балюстраде на втором этаже и вывеска, запечатлевшая историю. Когда заходишь в вестибюль, бросаются в глаза сверкающий до блеска порог и домашний синтоистский алтарь.


 
Морской черт – это как будто приплюснутая сверху плоская глубоководная рыба с большим ртом. Он имеет удивительный вкус, который невозможно вообразить по его внешнему виду, и он пользовался успехом у полных любопытства жителей Эдо с хорошим аппетитом.


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本日はスペシャルバージョン!p(*^-^*)q
A´グルメシリーズの執筆者、Y.I
さん御本人の寄稿。有難うございます。

コメント不要。とにかく美味しそうです~~!!
「東京物語(ロシア語)」には、このA´グルメシリーズが1~6まであり、どじょう、鰻、藪そば、親子丼、オムライス、豆富料理、和菓子…と百花繚乱のラインナップ。

これらが江戸~明治・大正~現代と、どのように親しまれてきたかも分かって興味深い。
しかもそれがロシア語で説明できます。

いつの日か「東京物語特別企画!Y.Iさんと行くA´グルメツアー」、催行を希望します!(・∀・)

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☆なお明後日よりブログアップ担当出張。3月からは少し更新が途切れてしまいそうです。
でもまだ語りたいネタは皆たくさんあるので、今後も出来る限りアップ頑張ります。