2012年2月20日月曜日

時を忘れて和歌の世界にひたる  (”六義園” 「東京物語」362ページ)

Сад, в котором царит дух древней японской поэзии вака:
("Сад Рикугиэн"  Токио моногатари стр.362)







六義園の渡月橋です。

この庭園は旧古河庭園から約1.4㎞、徒歩20分の距離にあるので、2つの庭園を一度に周る観光客も少なくありません。

しかし趣はかなり違います。
柳沢吉保が万葉集、古今集などの和歌に詠まれた景観を再現しようとして造園したものです。

吉保は徳川綱吉の寵愛を受け、普通の侍から大名にまで出世しました。

大名家の屋敷に庭園を造ったという意味では、水戸光圀が完成させた小石川後楽園とともに「大名庭園」に区分されます。



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編集長、今日も投稿いただき有難うございます!(・∀・)

時代劇では悪役扱いが多い柳沢吉保。
だが、向学心に富み実直な人だったという記述もある。
和歌、特に万葉集・古今集は本当に大好きだったようだ。

「東京物語(ロシア語版)」の六義園の章には、万葉集についても短いエッセイが添えられている。
実際に数首の歌も紹介しているのだが、この露訳が何とも凄技!と話題を呼んでいる。

担当したのはエレーナ・パルティナさん。
特に、この万葉集抜粋の中の額田王の「あかねさす…」の歌、それに返す大海人皇子の歌。
身を焼き焦がす恋、秘密、洒落た遊び?
原作のニュアンスの核を大胆にすくい取り、美しいロシア語で詠みあげた「作品」。
ドキッとさせられること、間違いなし。

※ご購入、お問い合わせはロシア語通訳協会へ。メールかFAXで※

ロシア語通訳協会では、このエレーナ・パルティナさんを講師に迎え、3月4日に学習会も開催予定。
「和歌の露訳~Канон и перевод」というテーマで「和歌をロシア語に訳す、とは?」「5-7-5-7-7とか枕詞、かけ言葉はどうなる?」「一定の規則が存在するのか」等から、最近のロシアでの俳句人気の実態についてまで、話してくださいます。

とても楽しみですね。
こうして、時には本のページを飛び出して、「物語」は続いていきます。

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2 件のコメント:

  1. あかねさす むらさき野行き 標野(しめの)行き
    野守は見ずや 君が袖振る

    あかねさす=紫の枕詞(現代よりももっと小豆色に近い)
    むらさき=絶滅危惧種の野草で、白い花が咲く。根に紫の色素を含み、染物に使われた
    標野=標縄(しめなわ)で囲まれた土地、すなわち御料地

    天智天皇の主催で薬草狩りが催された、野原で大海人皇子がしきりに袖を振っている。私(額田王)はすでに天皇の妃、そんなに袖を振っては、人に気づかれてしまいますわよ、というのが従来説。

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  2. 「従来説」ということは、従来とは異なる説もある!というコトですね。
    3月4日の和歌露訳の会ではその辺も、ぜひお聞きしてみたいです゚+.(・∀・)゚+.゚

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